香りでトリップ

トリップ=旅する‼

若き日の自分はドライブが好きで、仕事が休みの日に近隣の自然風景を求めて車を走らせていました。
丁度海外旅行も手軽に行けるようになりかけた頃、初めて行った海外の地がニュージーランドでした。
船から見たオークランドの景色、セスナ機から降りた氷山の寒さ、マオリの舌を出す舞。

見た景色は画像として残り、聞こえてきた音は映像として残り、何年も前のことなのに頭の中で描く残像が肌で触れた空気感、寒かったことや潮の香りまでも蘇らせてくれます。この時購入したセーターが我が家に未だ存在し、ご当地の食材も今は手に入る時代です。

海外も国内も、旅行が好きで数々と旅してきた自分が辿り着いた地が地元でした。生まれ育んだ栃木の地です。
青い鳥ではないけれど、歴史的な風情ある景観がすぐ目の前の栃木市にあったことに気付かされたのです。多彩な環境の中なので一概には言えませんが、数年前は観光が経済を動かすと言われていました。

そんな中、何か地域に寄り添うビジネスをと考えたのが “香りでトリップIN栃木 香りで栃木市をPR”です。
このビジネスを、蔵の街ビジネスプランコンテストで提案をして、女性特別賞を受賞しました。
この取り組みは香りで地域をPR する事で、香りが人と地域と事業を結びつける、そんな役割を果たす試みだと考えております。

五感の中でも香りを感じる嗅覚は、脳の中の感情や記憶をつかさどる部分に直結しており、印象として残りやすいと言われています。
見たり、聞いたり、体験したり、味わったりしたものは、写真や特産品などで旅をして数年経った今でも形として残り身近に感じる事ができますが、残念なことに香りだけは手にすることができませんでした。しかし、近年その手軽さから、香りのビジネスも普及しつつあります。例えば、テーマパークにおける映像に合わせて香りが体感できるアトラクション、4D映画。そして、スーパーマーケットの食料品売り場でも、カレー等の料理の香りを合成香料で創り、芳香器で放出する事で食材の売上向上に繋がると言う効果も出ているようです。

香り処穂の香では、手にすることができなかった香りをエッセンシャルスプレーやエッセンシャルオイルとして形にしてみました。

“うずま川”という香りがありますが、ここで商品化した香りはうずま川そのものの香りではありません。
舟運が栄えていた頃の栃木市は、人が溢れ活気がありました。そんな様子を、植物のキーワードを参考に香りをイメージして創り上げました。
「香りでトリップ IN栃木市の香り」には、調香師が調べたその土地の歴史的背景と、調香師の思いが込められています。
そして、栃木市にお住まいの方々に香りを試して頂き、1年半の年月をかけて創り上げました。

なぜ、和なのか

自分が育った環境や居住地栃木市が和を身近に感じさせてくれたから。そこにも理由があります。
しかし、それだけではないのです。

“令和元年度林野庁委託事業”として“ 森林資源を活用した新たな山村活性化に向けた 調査検討事業(香イノベーション専門部会)”が報告されました。
それによると、「日本の森林は国土面積の約3分の2を占めており、森林由来の植物精油の原料が極めて多いと考えられ、多種多様な植物精油を大量に生産できる可能性がある。特に、森林整備 等による未利用の間伐材といった林地残材、枝葉等は植物精油の原料となるため、それら を原料とした植物精油の活用は、森林資源の有効利用や地域の雇用・経済の活性化に寄与し、持続可能な循環型社会の構築につながるものと考えられる。」「“国産植物精油が医療、福祉、サロン、家庭、化粧品製造等 のさまざまな分野でさらに活用されることで、人々の健康や豊かな暮らしへ寄与することを期待する。」と述べています。

このような点から見ても、和精油の使用はサステイナブルに向けた世界への取り組みと言えるでしょう。

更に林野庁は、森林サービス産業と香りビジネスがコラボレーションした企画を立てることは有効であると考えており、健康・観光・教育の3つのキーワードがテーマとして挙げられました。観光と香りでは、“魅力ある有効な観光メニューをつくり提供していくことで森林サービス産業、香りビジネスともに発展していく可能性があり、期待できる。”と説明しています。
森林サービス産業と言うことなので、県の森林の樹木で精油を採取し観光に生かすメニューを望んでいるのでしょうが、栃木市の風情を香りでイメージして栃木市をPRする事でも、有効な観光メニューとしての香りビジネスが成立すると考えています。

「香りでトリップ IN栃木市の香り」には、蔵に青森ヒバ、栃木宿に杉の精油を使用しています。
このように、和精油を使用することで日本の環境保全や森林サービス産業に関与したいと考えています。

栃木県にはアニスヒソップを育てている方がいます。
アニスヒソップの花はとても芳醇な花で、この植物から細胞水と精油が採取されます。細胞水は細胞内に蓄えられている水分や香り成分を、水を一切使わずに抽出している100%の植物成分です。エッセンシャルスプレーは、その細胞水を取り入れた自社製品です。

香りで旅するの事業は、このように香りの特質を踏まえ、環境にも考慮し、地域と人を結びつける。今までに無い新しい取り組みとなっています。

あなたの街の香りを創ります

栃木市を香りで巡ってみませんか?

江戸時代には市内を流れるうずま川を利用した江戸との舟運と、例幣使街道の宿場町として栄えた商都で「小江戸」の別名を持つ栃木市。
香りを感じながら巡る旅、まるで絵日記のように「香り日記」として時を偲ぶ。
エッセンシャルスプレーを手にした貴方が、遠い地からも商都栃木市に思いを馳せますように願いを込めて

エッセンシャルスプレー (100ml~)
エッセンシャルオイル (50ml~)

これが、栃木市をイメージした香り「香りでトリップ IN栃木市」のコンセプトです。
この香りのように、あなたの街の風土に合わせた香りをお創りします。

※1滴に40~50本の花束を要する薔薇の香り等、贅沢な花精油を使用した天然素材のエッセンシャルスプレーです。

香りの体験

香り処穂の香では、「香りでトリップ IN栃木市」の香りを使って体験活動を行っています。
栃木市はどんなところ⁉ 初めて訪れた地に、あなたはどんなことを思うのでしょうか?
不安?楽しみ?わくわく感⁉ あそこもここも…と計画して旅する人もいるでしょう。行き当たりばったりの人もいるでしょう。

香り処穂の香では、歴史的背景のある栃木市の街並みを映像で見ながら、香りを体感する体験を行っています。
その映像を見て、その場所に行ってみるのも良し、帰宅して思いを馳せるのも良し、栃木に又行ってみたくなったとリピーターになって頂いたら更に良しなのです。
香りの体験活動は、植物のキーワードや簡単な歴史的背景を学び、8mlのエッセンシャルスプレーかアロマフレグランスを創り、お持ち帰りとなる楽しい体験活動となっています。

体験内容

栃木市をイメージした香り5品種からお好きな香りをお選びいただき、最後に8mlの小瓶にいれて出来上がりです。
 ・鯉恋 koikoi
 ・栃木宿 tochigijyuku
 ・うずま川 uzumagawa
 ・蔵 kura
 ・小江戸の粋 koedonoiki

栃木市×本格エッシェンシャルスプレー作り

アニスヒソップの細胞水で通常よりも1か月~半年まで香りが長持ちします。

日時
 毎週 木・金曜日開催  所要時間約1時間30分
 11時~ と 13時30分~

料金(材料費・受講費込)
 お一人様 4,500円

栃木市×本格香水作り

日時
 毎週 木・金曜日開催  所要時間約1時間30分
 11時~ と 13時30分~

料金(材料費・受講費込)
 お一人様 5,500円

アクセス

スタジオアンデルセン

〒328-0012 栃木県栃木市平柳町1丁目10-10

ご予約

じゃらん 遊び・体験ページからお申し込みください。

空間演出

“森林資源を活用した新たな山村活性化に向けた調査検討事業(香イノベーション専門部会)” では、『最近、今までにない場面でアロマが目立ち始めている。 ホテルや駅等公共的な場所で空間を香らせるサービスがここ数年増えていて、その 試みに国産植物精油も加わり始めている。海外にはない我が国独自の香りは「エキゾチック」と評され、インバウンドに好評であり、今後、さらに広がりそうである。』と述べている。

和をコンセプトに造られた高輪ゲートウェイ駅では、駅舎の建材として用いられている福島産スギから抽出したエッセンシャルオイルをベースに調香された香りが、駅構内の芳香エリアで演出されているようです。
森に包まれるような、リラックス気分を感じられるような香りとしてインパクトを与えています。日本らしい良い香りだった、そんな感想を聞いたこともあります。
おもてなしやインパクトに加え、和精油を使用することで都会と田舎を結ぶツールにもなっているようです。

その他にも、ホテルのロビーや空港等でも空間を香らせるサービスが行われており、その需要は益々増える傾向にあります。
香り処穂の香では、施設のコンセプトに合った香りをご提供し、空間で演出するサービスを行っています。

詳しくは「空間演出」のページをごらんください。

ツアーと香り

「香りでトリップ IN栃木市の香り」がなぜ5種類なのか。それは、香りをイメージした場所が観光スポット場所として巡れるようになっているからです。
香りを嗅ぎながら巡る旅。「今回は、3箇所巡ってみようか」「フレグランス創る体験もできるの」
5種類の香りを創ったことで、多様的なアクティビティが可能になります。アクティビティを考慮に入れた創香をご検討の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。